"何も出来ないのはもう嫌なんだ"
高校を卒業し大学に入るも半年で通わなくなり今に至るまで、わたしはずっと逃げてきた。
何も知らなかった、何も考えたくなかった。
多分その当時はただ精一杯だったから大学に行けなくなったのだと思う。
あの頃の自分には、"死ぬこと"しか見えていなかった。
20歳まで生きるつもりは無かった。
それは中学生くらいからずっと思ってた事だったと思う。
だから大学を辞め、自由に、バイトやりつつライブ行って旅行してそんなこんなで20歳になってしまって、そこでようやく未来が見えた。
"これからも死にたいと思いつつなんだかんだで生きてしまうんだろうな"っていう未来が。
そう思うまでにもすごく時間がかかった。
ライブ行ってたくさんの経験を得て、たくさん素敵な言葉を貰って、友達もたくさん出来て、色んなところに行って、そうしてるうちに段々心も成長していって、少しだけ前向きに生きれるようになった。
だから20歳になった時には、人生に対してもう後ろ向きではなかったと思う。
そして今年。
SKY-HIのライブ、そして秀太くんのライブ、それぞれで言われた"背中を押す"という言葉。
その言葉に背中を押されてわたしは今年、ミスiDに応募した。
以前のブログはその話↓
http://skmaaalice.hateblo.jp/entry/2018/04/26/022421
デブスのわたしが受かるはずないと思いつつ、ほんの少しの希望をかけて、応募した。
写真嫌いのわたしが宣材写真なるものを撮ってもらったり、少し自撮りをしてみたり。
それはそれは嫌だったし、自分の顔を見る度に何でこんなデブスが…って何度も思った。
でも、少しだけ、楽しかったんだ。
生きてるって、感じがしたんだ。
案の定、書類選考で落ちたのだけど、小林さんや吉田さんのツイートを見て反省点も見つけたし、来年も応募しようかなと思った。
それと同時に、"新しい事を始める"楽しさ、そこから得る経験、成長を知った。
今なら自分は何だってできるのでは。挑戦するだけならタダだ。生きてるうちにやりたい事全部やろう。そう思えるようになった。
本当にやりたい事、これからなりたい未来、それが夢物語じゃない事、もしかしたら出来るかもしれないという希望、それが見えるようになった。
高校を一緒に卒業した周りの友達は皆大学生で今年4年。次々と就職が決まってる。
わたし1人、ここに立ち止まってるわけにはいかない。
そう思って始めた就職活動。この前初めて1社応募して面接の日程が組まれた。
高卒にしては、レベルがとても高い会社だと思う。
でも、目標が高ければ高いほど楽しいことを知ってしまった。
怖いけど、もう怖がってるだけの自分ではない。
そしてペットを飼うことにした。
昔うさぎを飼ってたことがあったが、病気で亡くしてしまった。わたしがまだ中学生の頃だった。
完全に、わたしの責任だったと思う。世話する!って買ってもらって、殆どお父さんに任せきりだった。
亡くなってからすごく後悔して、命を大切にしなかった自分が嫌になった。当分ペットは飼いたくないと思った。
でも、今なら出来ると思った。
何より、ひとりは不安だった。
ずっと一緒にいてくれる子がいれば、頑張れるかなって、思った。
就職活動と新しく来るペットのお迎え準備とで毎日非常に忙しい。
でも、この上ないくらい充実してると思う。
こんなのは、学生以来だ。
あぁ、今なら、みんなと同じ土俵に立てる、そこまでわたしは復活することが出来たんだ。
大学を辞めてから逃げ続けてきた日々は、決して無駄なんかではなかった。
むしろ大学に通う友達より、色々な経験をし、色々な出会いをし、色々な世界を見てきたと思う。
何より、自分の事を大切に思ってくれる仲間がいる。それが本当に何より強い。
就職、決まるといいな。
そうしたらそのお金で機材を揃えて、いつかこんな気持ちも曲にするんだ。
そしていっぱいいっぱい、お世話になったみんなに恩返しするんだ。
"何もできないのはもう嫌なんだ"
これはわたしの愛する漫画、東京喰種の主人公カネキの言葉。
逃げる事は悪い事ではない。逃げたからこそこうやって今がある。逃げたからこそ逃げない勇気ができたんだ。
だからこそもう、何も出来ないのは嫌だ。今の自分ならきっと、出来るはずだから。
頑張る。頑張れ。頑張ろう。
2018.07.26