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でもそんな時でも、趣味はあった。
実は部長がずっとAAAっていうグループが好きだってこと聞いてたから、興味本位で曲を聴くことはしていた。
そしたら結構ハマってしまって。
過食して死にたい死にたいいいながらも、夜はAAAの動画見たりとかしていた。
唯一の楽しい時間ではあった。
高校のカウンセラーの先生は、わたしに趣味が出来たことをとても喜んでくれた。
ライブ行ってみたら?とか、AAAの為に生きるのも手じゃない?とか。
流石にそれはないでしょwって当時は笑い飛ばしていたけど。
Twitterとかを漁っていたある日、AAAの中のラップ担当の人のソロ活動のライブが生配信されるということで、丁度時間もあったし見てみようと思った。
わたしは與くんと秀太くん推しだったし、そこまで興味は持ってなかったのだけど、まぁ時間あるし程度で見てみた。
これが本当に、人生の転機だった。
見終わった頃には、もう涙が止まらなかった。
なんだろう、言葉にできない気持ち。
生きることを、誰も肯定してくれてないと思っていたけど、この人はちゃんと肯定してくれてるって思えた。
初めて、信じることができる人に出会ったと思った。
今まで、全ての人を信じれなかった。
可愛いと言われても、わたしは可愛くないから、この人もペテン師か程度に思ったし
ご飯食べよう?って言われれば、この人もわたしを太らせる気かと思ったし
いくらわたしのこと好きって言ってくれても、どうせ嘘だと思ってたし
それでも、日高さんだけは、信じれた。
生きてって言われて、生きようって初めて思った。
そしてこの人に直接会いたいと思った。
会うまでは、死ねないなって思った。
なんだろうこの感情。
人生どうにでもできる。確かにそうだ。
その日から全てが変わった。
まず次の日に学校に行った。
部活に顔を出した。
定期演奏会に出ることを部長(この時点ではもう部長じゃないけどねw)に相談した。
みんなどうしたの?って言ってくるくらい、わたしは変わっていた。
なんだろう、どうしてこんなに、生きようって思えるんだろう。
謎で仕方がなかった。
それからは順調に定期演奏会にも出て、大学も入学して、それなりに普通に暮らせた。
日高さんには本当に感謝してる。