⑨
この頃は学校には殆ど行ってなかった。
もう65kgまで太った体。
誰にも見られたくなかった。
勉強なんて全くできなかった状態だったから、大学は高2までの成績で推薦で決めたのだけど、正直大学を選んだのは拒食期の時で、食べ物のことで頭いっぱいの時期で……
自分のやりたいことなんて食べ物以外思いつかなくて、食べ物系の学科を選んでしまった。
だから過食症となった今、大学すらもう行きたくなかった。
学校に行く意味は何一つないし、見られたくないし、ほとんど行かずに家で過食とアルバイトの日々。
しかし、部活はあった。
3年生は定期演奏会で部活に戻る予定だ。
でもこんな身体で、正直ステージなんて出たくないし、
部活はなんだかんだ大好きだけど、衣装はもう着れないだろうし……
定期演奏会は出ないつもりでいた。
よって部活も顔を出してなかった。
殆ど家にいるだけの日々。
家にいても食べることしかしない日々。
生きる意味なんて、何一つなかった。
死にたい。殺したい。
それしか考えられなかった。
今日過食して明日死のう、なんて何度考えたことか。
リストカット、オーバードーズ、自殺計画、そんなの毎週してた。
家出もした。結局友達の家に泊めてもらうことになったけど。
もう、無茶苦茶な日々。
生死の狭間で生きている感じ。
常に死ぬことしか考えていない。
でも体は一応生きてる。
そんな感じだった。